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【and people 】andクリエイターを大解剖! case:安部加代子

hue andで活躍する食のクリエイターにインタビュー!
フード業界にてさまざまな活動をするクリエイターは、どのようにその職業に就いたのでしょうか。これまでの経歴や仕事に対する思い、これからやっていきたいことなど、クリエイターの内なる部分にスポットを当てる「and people」。
今回は、調理家電が大好きという、料理家で野菜ソムリエproの安部加代子さんにお話を伺いました。
撮影は、フォトグラファーの近藤恵佑さんです。

肩書:料理家・野菜ソムリエpro/安部加代子さん

IT企業で働きながら料理教室に通い、自宅でパンや料理の教室をひらくようになった安部さん。その後、パン講師や野菜ソムリエの資格取得など、料理を仕事にするため積極的に動きはじめました。雑誌の読者モデルとして新しく発売される家電(電子レンジ)の使用モニターです。モニターとして様々な機能を使って機能や使用感を紹介する記事に参加したことを機に、家電への情熱がムクムク。調理家電のおすすめについても伺いました。

野菜から生まれる味の広がり

農家をしている祖父母が季節ごとに野菜や果物を送ってくれる機会が多くあり、安部さんにとって、野菜はとても身近なものでした。畑で採れる野菜から見える旬や、たくさん採れる野菜を無駄にしない食べ方などがあまりに日常に溶け込んでいたために、実家を離れてからようやくその大切さに気がついたといいます。

Foodconcierge・・・子どもの頃は普通だったことも、大人になると感謝できるものだったりしますよね。

安部さん・・・そうなんですよね。今考えると、あの食生活こそが勉強だった気がします。実家を離れてみて、野菜を買う生活になったときはじめて、「ああ、あんなに自分の周りには野菜があって恵まれていたんだな」って気づけたというか。

Foodconcierge・・・それで野菜ソムリエの資格取得に気持ちが向いたのでしょうか。

安部さん・・・はい。野菜のことをもっとしっかり学んでおこうと思って。野菜は何もおかずだけでなく、スイーツにもなりますし、スープや飲み物としても楽しめます。料理教室でも、ひとつ野菜を決めて、それだけでおかずからデザートまで作る、というテーマを掲げることもあるんです。

Foodconcierge・・・たとえばどんなものですか?

安部さん・・・にんじんを3~4本ペロっと食べられる献立でいうと、
キャロットピラフ(すりおろしと角切りをいれます。葉があればトッピングに)。
にんじんの豆乳ポタージュ(昆布だしをベースで味噌で仕上げます)
にんじんと豆苗のツナ和え(千切りにして生で)
にんじんと牛肉のカレー炒め(ピーラーでそいだものを使うのでたくさん食べられます)
キャロットスコーン(すりおろしをHMにいれたスコーン)

Foodconcierge・・・人参1本でこんなにもバリエーションが!食べ方がわかると、もっと野菜へのハードルもさがってきますよね。

安部さん・・・たとえば白菜1玉って結構大きいし、使い切れるか心配になっちゃうんですけど、レパートリーがあれば、飽きずに全然違う味で楽しむことができますよね。旬の野菜は栄養価も高くて価格は安く、いちばん食べてほしい食材です。白菜1玉や大根1本をどう使い切るか、というテーマは料理教室でも人気があります。

Foodconcierge・・・野菜のことを知ると、他にどんなメリットがありますか?

安部さん・・・野菜の食べ方を知っていれば、今日安いものは何かなってスーパーで探して買うことができますし、仮に探していた食材がちょっと今日は高いなあって思っても、別の食材に置き換えることができますよね。毎日の献立を考えるときに食材を知っているというのは、強みになると思います。

家族の健康管理を任される立場として

2児の母でもある安部さんは、普段から野菜中心の食生活を心がけているそうですが、他にも特徴的なお料理のアイデアをお持ちでした。それは「受験フード」と呼ばれるもの。一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が考案した「受験フードマイスター」という資格があるのです。

Foodconcierge・・・受験フードとは、名前の通り受験に必要な食事ということなのでしょうか?

安部さん・・・そうですね。我が家では上の子が受験生だったときのことですが、子どもががんばっているときに親って本当に何にもできないんです。応援してあげたいけれど、どうやってあげたらいいかわからないというお母さまも多いかと思います。わたし自身も、子どものためにどんなこと
ができるかなって考えていたのですが、そんなときこの資格が立ち上がると聞いて学びました。

Foodconcierge・・・受験生に必要な食べ物ってどんなものですか?

安部さん・・・これじゃなくてはダメというのはないのですが、大事な日に確実なパフォーマンスが出せるよう、日頃の食生活をコントロールしておくことはとても大切です。我が家では、頭がしっかり働くことを意識したり、腸の調子がよくなるようなもの、お弁当には眠くならないようなものなどを食べさせるようにしていました。

↑バランスを考えた受験応援弁当

Foodconcierge・・・たとえばどんなものでしょう?

安部さん・・・おやつには、よくくるみを食べさせていました。なんかポリポリ食べたい気分だけどスナック菓子では……というときにいいんですよ。何より、くるみには脳の機能にも良いといわれる脂質がたくさん含まれています。また、血糖値が急上昇しないので食べても眠気につながりにくいですし、おなかにも溜りやすいのもいいですよね。また、受験日前日ってだいたい験担ぎにカツ丼を食べますよね。でも食の観点から考えると、油ものですし消化によくないので、カツとたっぷりの野菜をおにぎらずにしたものを作ってあげました。

Foodconcierge・・・野菜といただくことで、負担も減りそうですね。

安部さん・・・知識があれば、どうやったらできるかなって考えることができるんですよね。子どもたちにも「こんなものがいいよ」と教えているので、それぞれに知識を活かしてくれているみたいです。

Foodconcierge・・・お子さんたちが自分で管理できるようになるっていいですね。

安部さん・・・自分の身体のことですから、食べたらどうなるかというのは自分がいちばんわかっていますよね。いつだったか子どもが、「塾の合間にコンビニでおにぎり2つも買って食べちゃった! なのに全然お腹がいっぱいにならなくてもっと食べたくなっちゃったんだよね」と言っていました。そういうときは「血糖値がぐんと上がっちゃって満腹感が得られないから、ヨーグルトとかナッツ入りのビターチョコとか買ってごらん。ちょっとでお腹がいっぱいになるし、そのあとに眠くならないよ」と教えました。そういう知識が少しでも頭に残ったらいいなと思っています。

Foodconcierge・・・食育って子どもが小さい頃にはよく聞きますが、大きくなってくると考えなくなってしまうのかもしれないですね。

安部さん・・・もうなかなか一緒にスーパーで買い物をする機会もないですし、意識したいなというときにできるように、チラッと言っておくと効果的ですよ。

家電大好き! 道具があると料理が楽しくなる

そして冒頭でご紹介したとおり、安部さんは調理家電の比較研究が得意。雑誌で読者モデルをしていたときの経験が生きているといいます。

Foodconcierge・・・雑誌では、どのようなことをしていらしたんですか?

安部さん・・・調理家電をさまざま比較して、使い勝手のよさやコストパフォーマンスについて考えたり、実際に使ってみてどのくらいじょうずにできるかをまとめたりしていました。その後は調理家電のアンバサダーを経て仕事としてご依頼いただくようになったのですが、自分が普段使わない機能を使って料理をしなくてはならないことも多かったので、研究にもつながりましたね。オーブンレンジの自動メニューってこれまであまり使ってこなかったのですが、とても便利であることもそのとき知りました

↑タコ焼き機で作ったたこ焼き

Foodconcierge・・たしかに、お料理をよくされる方には自動メニューってあんまり必要なさそうですよね。

安部さん・・・でも、自動で作ると本当に便利! こちらが何も考えなくても材料を入れてボタンを押すだけなので、最近流行りのほったらかし調理ができるんです。調味料を変えれば簡単に味変できますし、レパートリーが広がりました。

Foodconcierge・・・電気圧力鍋も本当に人気ですよね。

安部さん・・・働いている方にとっては特に使い勝手のよい家電だと思います。朝仕込んで行って、帰ってきたらできあがっているので、心にもゆとりがありますし、焦らずに夕方を迎えられるんですよね。火を使わないので子どもにも扱えて、我が家では外出自粛期間だったころに子どもたちが作ってくれたりしました。そんなに料理の知識がない子どもたちでも、道具が腕をあげてくれますから、できあがりはもちろんおいしくて。おいしいねって家族に褒められるとまた嬉しくなってやってくれたり。便利なだけでなく、楽しく料理ができておいしく食べられるっていうのが魅力だと思います

↑圧力なべで作ったビーフシチュー

ヨガにマクロビ。学ぶことで新しい自分を見つける

コロナ禍で料理教室が開催できなかったり、働き方が変わったり、食の世界で働いている方々の生活にも変化が起こった今年。することがなくてぼんやりしてしまった外出自粛期間に、安部さんはヨガインストラクターの資格を取得したそうです。

Foodconcierge・・・もともとヨガに通っていらしたのですか?

安部さん・・・まったくの初心者だったのですが、勉強したいなという気持ちはあったんです。でもヨガインストラクターの資格って平日一日中みっちりという講座を何日も受けなくてはならなくて、現実的ではなかったんですね。ところがコロナ禍でオンライン授業が叶って、自粛期間中に集中してヨガの勉強をすることができ、「全米ヨガアライアンス RYT200」を修了しました。

Foodconcierge・・・あの時期に前向きに動いていらしたんですね!

安部さん・・・もともとマクロビのお教室に通っていたのですが、ヨガをきっかけにもっと知りたくなりました。肉や魚を食べないと決めるのではなく、マクロビには野菜をおいしくいただくためのアイデアがありますし、マクロビアンしか使わないような独特の食材もあるので、料理の幅を広げていけそうだなと思っています。

Foodconcierge・・・マクロビもうまく日常に取り入れるということですね。

安部さん・・・そうなんです。マクロビにはいろいろな考え方があるので、全部を取り入れることは私にとっては難しいです。ただ、朝ごはんには玄米、みそ汁、野菜を食べたり、食事のバランスを考える上でマクロビを参考にするなどをひとまず目的とはしています。

Foodconcierge・・・コロナのことで人々の暮らしは本当に変わりましたよね。

安部さん・・・集まりができなくなったり、自分の時間ができたり、人によってさまざまですが、ゆとりができた方は自分に時間をかける方が多くなったようですね。今年はクリスマスパーティーも大人数で集まることができなさそうですが、カッティングフルーツで食卓を華やかに飾れたらいいなと思っています。

Foodconcierge・・・カッティングフルーツってどんなものですか?

安部さん・・・フルーツカッティングによって、食べやすさだけではなく、普段捨ててしまいがちな皮や葉も使ってさらに見た目も華やかにします。野菜、果物を楽しんでもらえるきっかけや、新しい価値、魅力を見出してもらえるとうれしいです。

Foodconcierge・・・素敵ですね。今度試してみたいと思います!

ご協力いただいたクリエイター

安部加代子さん/料理家・野菜ソムリエpro

日本野菜ソムリエ協会認定料理教室「Kayo’s Vegetable Laboratory」主宰。高校1年生、小学 6 年生の男の子のママ。野菜たっぷりの料理を家族で楽しむ、すこやかごはんを提案。ちょっとのひと手間で数段おいしくなるレシピは、野菜の新しい使い方や魅力が発見できるとママたちや、 お孫さんと料理を楽しみたい世代からのリピーターも多い。

 

吉川愛歩/料理ライター

出版社で勤務したのち、フリーライターに。子育てや暮らしにまつわる記事を執筆するなかで、得意な料理にジャンルを絞って活動するように。ライターとして食にまつわる記事やコピーを執筆する傍ら、料理家としてレシピ開発やフード撮影の調理、ケータリング業や出張料理も行っている。
 

CONTACT

hue_and@hue-hue.com

【担当】 森河 ・ 高橋

会社概要

株式会社アマナ

創設1979年4月28日
所在地本社:東京都品川区東品川2-2-43
主な事業内容ビジュアルコミュニケーション事業
資本金1,097百万円
従業員数(連結)1,107名※2020年1月1日現在
URLhttps://amana.jp