芒種
Column 「二十四節気」
二十四節気は、二十四節気は太陽の動きをもとにしています。
天候や生き物の様子を表す名前がつけられ、その季節ごとの細かな自然風土を把握するためのものでした。
二十四節気を意識することで、食の感じ方が変わったり、暮らしがより丁寧なものになります。
Column 「二十四節気」では、hueandのフードクリエイターによる、節気のエレメントに沿った食の表現、スタイリングなどをご紹介します。
今回、クッキングを担当してくれたのはhueandでも活躍する、クッキングの江口恵子さん。
撮影はフォトグラファー大野咲子が担当しました。
芒種
「芒」とは稲の穂先の部分を指し「種」はその種を植える意味を持つ。昔は農家の田植えの時期であったこの節気には、梅の実を濡らす、じめじめとした梅雨が始まり、その晴れ間の水辺では美しいホタルが飛ようになる。
煎り酒
江戸時代には、醤油以上によく使われていたという「煎り酒」(いりさけ)
日本酒に、昆布と梅干し、鰹ぶしなどを入れて煮詰めて作る調味料です。起源は古く、室町時代からのものとか。醤油ほど主張をせず、ほのかな酸味と日本酒の旨み、控え目な塩味のバランスが絶妙で白身魚など淡白な素材を食べる時には得におすすめです。
簡単に手作り出来て保存もきくのでぜひ一度トライしてみて下さい。遠く江戸時代に思いを馳せて、こんな調味料を使ってみてはいかがでしょうか。
煎り酒
【材料】
純米酒…250cc
こんぶ…5㎝角1枚
梅干し…2個
かつお節…5g
【作り方】
1. 純米酒に材料を入れ煮詰める
2.中火にかけ、沸騰する直前に昆布を取り出します。
アクが出ている場合は取り除いておきます。沸騰したら、鰹節を入れ火を止めます。鰹節が沈んだら、ペーパータオルをしいたこし器でこします。粗熱が取れるまでおいておきます。
<今回ご協力いただいたクリエイター>

ナチュラルフード&スィーツカフェ ORIDO.吉祥寺オーナー
雑誌、広告、WEBサイト等で、素材感、空気感のあるスタイリングと実生活に根付いた提案が人気。講演会、料理教室、ケータリング、カフェ、とあらゆるシチュエーションで野菜たっぷりの美味しくて体に優しい料理を伝えるべく活動中。
www.natural-foodcooking.jp
2015年 5月 東京吉祥寺に ORIDO/オリド 吉祥寺をオープン www.orido.liffe
著書:作って伝える 郷土ほっこりおやつ/子どもといっしょに季節の食しごと&保存食/オールアバウト 家事、食器・カトラリーガイド http://allabout.co.jp/gm/gp/1273/